クリティカルシンキングでチャンスを掴む!

クリティカルシンキングとは

クリティカルシンキングという言葉は、実は20年前に登場しており、ビジネスの世界では知られた概念です。
現代社会において、ビジネスにはスピードが求められ、日々新しいアイデアを生み出す創造力が必要とされています。
そんな場合に有効な考え方が「クリティカルシンキング」です。
「クリティカル」とは、批判的、懐疑的という意味がありますので、「クリティカルシンキング」とは批判的で懐疑的な思考のことを意味しています。

そう聞くと、物事をなんでもかんでも批判するようなイメージにもとることができますが、実際には、考え方、事実に関して、そのまま鵜呑みにしないで、客観的に見てその考え方や事実が正しいのかどうかを追求するという思考となります。
例えば、日本で通用するビジネスモデルが、アメリカへ渡ると通用しない、その理由について、見知ら著者の書籍に論理的に書かれていた場合、その内容について鵜呑みにせず、客観的な立場で論理的に考え、正しいのかどうかを批判的に考えてみます。

この思考がクリティカルシンキングとなります。
インターネットで全世界がつながる現代において、新しいクリエイティブなアイデアが日々あらゆるところで誕生しており、その情報は瞬時にして世界を駆け巡ります。
このような情報過多の社会では、どれが真実で嘘なのか、物事を深く思考することを忘れがちになり、情報の正しい判断ができなくなる恐れがあります。

そうなると、ビジネスに関する斬新なアイデアも生み出すことができず、表面上だけで物事を見る癖がついてしまいます。
そうならない為に、自分で仮説を立て、批判的、懐疑的に考察するクリティカルシンキングの思考が重要となるのです。

クリティカルシンキングのメリット

クリティカルシンキングの思考のメリットは、新しいアイデアの想像、見落としがちなリスクの発見、部下のコーチング能力のアップ、人を説得するスキルアップ、問題解決の効率を高め、相手の考え、理論をより深く理解することにつながっています。

クリティカルシンキングの方法

アメリカの心理学者「Carol Tavris」がまとめた具体的なクリティカルシンキングの方法です。
日ごろから意識的に行うことが大切です。
まず問を立てて、問題を定義します。

根拠を検討し、バイアス・前提を分析します。
全体として感情的な推論はせず、また、過度な単純化も避けましょう。
他に解釈がないか考え、不確実さには堪えるといったようなポイントに気をつけて思考を実行してみてください。

クリティカルシンキングは批判を行うことを目的とはしていません。
建設的に懐疑的に見ることで、理論の正しさを検証するものだということを理解しておきましょう。

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