怒るという行為の意味
今ビジネスパーソンの約9割が仕事で怒りを感じているという結果があります。
怒ったり怒られたりすることは誰もが好んでいることではありません。
そのため怒ってしまうことを我慢する人避けてしまう人は、小さな怒りが積み重なり徐々に大きなものへと変わってしまいます。
そしてかけきれなくなってしまったときに、ふと小さなことで爆発してしまいます。
爆発してしまうと、今まで我慢していたことも同時に不満となって表に出てしまうため、関係の修復が難しくなってしまう場合が多いです。
そこでなぜ人は怒ってしまうのでしょうか。
背景には怒る相手に対して、こう変わってほしい、自分の思いなどをわかってほしいという気持ちがあります。
それを伝えるときに怒りとなって表面化してしまいます。
そのためこの怒る背景が改善されない限りはいつまでも、同じような怒りを繰り返してしまうことになります。
特に怒ることはかなりのエネルギーを使用し、あとから一気に疲れを感じてしまいます。
そうならないためにも怒らない伝え方を身に着けていきましょう。
常識や価値観の違い
まず一番簡単なことは、怒ることを減らすことです。
怒ることを減らすためには、あまり主観的に考えすぎないということがポイントです。
なぜなら人によって今まで生まれて育ってきた環境は異なるため、考え方や生活習慣ももしかしたら正反対ないのかもしれません。
そのため、自分の常識は必ず正しいとは言えません。
大げさに言えば、100人いれば100通りの常識や価値観があるとも言えます。
ここまでは世間一般的に見て、常識であろうという線引きを決めるといいでしょう。
そしてそこまで達していないのであれば、そういう考えもあると許容範囲を広めていきます。
そうすることで自分の怒りをためることも少なくなり、気持ちがとても楽になります。
具体的に行動を伝える
次にどうしても怒らなくてはいけなくなった場合、どのように対応するといいのでしょうか。
まずはただ怒るだけ怒るという結果にならないようにしましょう。
怒るには必ず原因があり、その原因に対してどのように改善してほしいのかという希望があります。
しかしその希望はただ怒るだけではまったく伝わりません。
むしろ怒るだけで終わってしまうと、その人が行ったことをただ否定することになります。
怒られることは人によってとらえ方が大きく異なり、素直にとらえて自分で対策を考えられる人もいれば、ただ単に落ち込んで人格否定されたと相手に悪い印象だけが残ってしまう人もいます。
怒ることで本来の自分の思いもしっかり伝えられるように、具体的に行動を伝えていきましょう。この場面ではこのように行動してほしい、あなたの成長を期待しているからこそこうして口に出しているということをしっかり言葉で伝えるようにしましょう。
そうすることで、今まで以上の信頼関係を築くことができます。
急に怒りを感じたときは、大きく息をして口からゆっくり吐くようにすると気持ちが落ち着きます。