プレゼンの基本
プレゼンをしていて、途中で何が言いたいか自分でもわからなくなったり、同僚のプレゼンを聞いて、スライドはしっかり作成しているのに、案件の要点がわからなかったと感じた経験があるかもしれません。
顧客や会社に対して企画や提案をする時には、いかにプレゼンを成功させるかがポイントとなります。
プレゼンで失敗した場合、そもそも何を言いたいかが不明瞭で、相手に伝わらないことが原因である可能性が高く、プレゼンの基本からステップ、作成の過程について理解することが顧客の心を掴み、プレゼンを成功させるコツとなります。
何かの案件でプレゼンを行う場合、プレゼン相手からの何らかの反応を期待しますが、無反応だったり、「ふーん」で終わってしまったら、プレゼンに割いた時間や労力は無駄に終わってしまいます。
そうならない為には、相手からどんな反応を期待してこのプレゼンを行っているか、明確に伝わるようなプレゼン作成をしなければいけません。
文字にすると当たり前に感じますが、実際のプレゼンの現場では頻繁に起こるケースとなります。
自分が何を伝えるべきか理解せずに、ただ提案に沿った説明をだらだらとしてしまうと、聞いている相手は何が言いたいかわからず、反応を起こすこともできません。
この「とりあえず」のスタンスを止め、具体的に期待する内容を伝え、その為のプレゼンであることを明確にします。
例えば、「当社が提案するサービスを選択していただくにあたり、過去の成功事例と併せて概要をご説明します。」というような形になります。
ここでは、相手に「サービスを選択」してもらう為のプレゼンであることが明確になっていますので、アクションを起こしやすくなります。
プレゼンのステップ
相手へ期待する内容が明確になると、次はプレゼンを論理的に、縦横のつながりをふまえながらステップを組み立てて進めることが大切となります。
先述した「当社が提案するサービスを選択していただくにあたり、過去の成功事例と併せて概要をご説明します。」で言うと、トップにくることは「我が社との取引を締結してほしい」という主張を置き、そのすぐ下の段には「成功事例があります」「好評をいただいています」「リピート率も高いです」という内容があって、三段目には、より詳しい具体的な情報が来ます。
横とのつながりを見ながら縦のステップを論理的に組み立てていきましょう。
プレゼンの作成方法
プレゼンの軸ができたら、最後に「どうプレゼンするか」、プレゼンの作成方法を考えます。
その為には、「ストーリー」を作成する必要があり、結論を先に話し、主張の根拠を簡単に説明する「トップダウン型」と、情報からまず説明し、根拠を示した後で結論を述べる「ボトムアップ型」の2つの作成方法があります。
仕事上時間の制約等でストーリー通りにいかない場合が多々あります。
この場合には、相手の状況によって柔軟に対応できるよう構成を変えたり、ここだけは言いたいという部分を端的に説明するなど工夫をしましょう。